11 親子就活のススメ 家族で頑張る。家族で支える。 就活について率直に話し合える信頼関係が成り立ったら、いろい ろ助言してあげてください。否定するのではなく、提案する形にしまし ょう。繰り返しますが「親の価値観の押しつけ」はNGです。 会社の採用試験で面接官を務めたことがある方もいるでしょう。本 人が望めば、面接官役やESのチェックを買って出てください。言葉 づかいのチェックや、身だしなみも大事です。髪型やスーツのしわな ども見てあげてください。 こんな親子も――。大手航空会社の客室乗務員(CA)に内定した 学生は、自分の過去のエピソードを、思いつく限り付せんに書き出し ノートに貼りました。面接官役の母親がメモを見ながらいろんな質問 をし、学生が答える練習をしたそうです。 「本番で聞かれたことも過去についての質問だったので、エピソー ドをたくさん用意していた私には難しく感じませんでした。この練習 が、一番の“緊張ほぐしアイテム”になりました。つきあってくれた母 には大変感謝しています」 あくまでお子さんが望めばですが、参考にしてください。 核家族化が進み、今の若者は年の離れた大人と話す機会があま りありません。多くの学生がふだん接する大人は、大学の先生、アル バイト先の社員くらいで、社会人と1対1で話すことに慣れていない ものです。社会人との会話がいきなり面接本番では、緊張しないわ けがありません。 そこで、友人や会社の先輩・後輩など知人を紹介してみてはいか がでしょう。お子さんが志望する業界の知人を紹介できれば、OB・ OG訪問の代わりになります。面接の練習にもなります。知人のOK が出たら連絡は本人にさせましょう。大人に連絡・話をする際のマナ ーについても見てもらいましょう。今はオンラインで話せるツールも一 般化したので、ぜひ活用をおすすめします。 就活にどのくらいお金がかかると思いますか。身だしなみから、ス マホ代、交通費まで、意外に出費が多いものです。東京で1日数社 の会社説明会をハシゴするだけでも交通費が結構かかります。住ん でいる地域によっては、東京や大阪など都会に行ったり宿泊したりす るために多額の費用が必要です。 オンラインによる説明会や面接が普及し移動費等は減る傾向にあ りますが、かつては首都圏在住で東京の企業に就職を希望する学 生でも計十数万円といわれました。地方の学生が東京で就職を希望 する場合は20万円を超すことも。なかなか内定が得られず長期化す れば、金額はふくらみます。ES用だけで数十枚必要な証明写真も、 専門の写真館で撮れば安くはありません。 知人の大人の紹介 ES、面接、身だしなみのアドバイス 就活資金の援助 かかるお金は大きく分けて、(1)リクルートスーツや靴、カバン (2) 証明写真 (3)交通費(遠方の場合は宿泊費も)(4)パソコンやスマー トフォンの本体費用や通信費 (5)就活対策本などの書籍代 (6)食事 代やコーヒー代 (7)美容室代やクリーニング代、化粧品代――など が挙げられます。もう成人なのだからすべて自分で賄うべしという方 針のご家庭もあると思いますが、就活は遊びではありません。いざと いうときにはご支援を。 WEB面接が当たり前になる中、面接中に通信が途切れてしまい、 うまくいかなかったケースもあると聞きます。ご自宅やお子さんの住ま いの通信環境の整備も、親の責務です。オンライン面接用に印象を良 くするため照明を買ったりする学生がいることも知っておいてください。 『生 涯年収を最大化する就活の技法』
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