北九州市立大学 親子就活のススメ

05 親子就活のススメ 家族で頑張る。家族で支える。 1977年生まれ、京都府育ち。東京大学法学部卒。2001年に朝日新聞社に入社。週刊朝日、青森総局を経て、週刊誌 「AERA」でサブカルから経済、政治まで幅広く取材。その後、就活支援サイト「就活ニュースペーパー by 朝日新聞」で就 活情報の発信や就活生指導にたずさわり、多くの大学生の就活相談に乗ってきた。朝日新聞出版に出向後は企業や大 学を特集する媒体、児童書の編集者を経験。2023年6月、「Re就活キャンパス」編集長に就任。「就活ニュースペー パー」で就活生の役に立つ情報を発信中。国家資格キャリアコンサルタント。 福井 洋平 (ふくい・ようへい) Re就活キャンパス編集長 朝日新聞社キャリアディレクター バブル景気直前からバブル全盛の時代だった1980年代は好景 気の中、各企業がなりふりかまわず学生を奪い合う超「売り手市場」 でした。いわゆる「青田買い」も横行し、しかも当時の大学生は4人 に1人のいわば「エリート」。大学さえ出れば、どこかには就職でき、 しかも正社員が当たり前でした。 当時は、インターネットは一般的ではなく、自宅に送られてきた分 厚い就職情報誌に付いているハガキを送って入社案内を入手し、簡 単な履歴書を郵送していました。筆記試験や数回の面接を経て、優 秀な学生は1人でいくつも内定をもらったといいます。企業が内定を 出した学生を他社に取られまいと豪華な懇親会を開いたり、海外旅 行に連れて行ったりという、内定者囲い込みが話題になりました。就 職活動の期間も大学4年生の春か夏ごろの数カ月間程度でした。 就職活動中、あるいはまもなく就活に臨むお子さんをお持ちの保護 者のみなさん、こんにちは。今はコロナ禍以降の景気回復と、加速す る人手不足を受けて活発に採用活動を進める企業が多くなり、学生 優位の「売り手市場」になっています。ですが、今の就活はかつてより も大変です。就活関連の情報は年々増え、さらに就活の「早期化」と 「長期化」が進んでいて、学生の負担は大きくなっているのです。 政府が企業に呼びかける就活スケジュールは、大学3年生(大学 院1年)最後の3月が会社説明会などの企業広報解禁、4年生(同 2年)の6月が面接などの選考解禁です。しかし、ルールの形骸化が 進み、今は3年生夏のインターンシップ(就業体験)への準備から事 実上スタートしています。2025年卒採用からは就活ルールの変更 で、一定の条件を満たすインターンシップに参加した学生の情報を 採用選考に利用できるようになりました。それまでもインターンシップ は選考に組み込まれていたのが実態なのでルールを現状に合わせた のですが、インターンシップの重要度が格段に増し、内々定が出はじ める時期も早まったのです。就活を終えるまでに1年前後。その間、 学生はずっと就活に追われています。 このような「早期化」と「長期化」に加えて、「二極化」も進んでいる といいます。内定を複数とれる学生がいる一方で、情報収集がうまく できなかったり、売り手市場で油断をして大手・有名企業だけを受 けたりした結果、内定がなかなかとれなかったり、不本意な形で就 活を終えたりする学生もいます。売り手市場だからとのんびりしてい ると痛い目にあうのが、いまの就活事情なのです。また、早いうちか ら内定を得たとしても、志望度が十分固まらないまま進路を決めてし まい、入社後のミスマッチに悩むケースもあります。 今の就活は、保護者のみなさんが経験した就職活動とは別モノ。 お子さんだけで乗り切るには、厳しいのが現実です。しかし、就活の 現状を知らないままの口出しは逆効果。このコーナーで「今どきの就 活」を知って、優しくサポートしてあげてください。 今どきの就活を知りましょう 今の就活は大変! 親世代の就活とはここが違う

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